26メートルの巨木「真っ二つに」 樹齢3000年の屋久島「弥生杉」 キャンプ場では建物5棟が被害 台風10号

台風10号の影響で、屋久島の観光地「白谷雲水峡」にある樹齢3000年の「弥生杉」が折れる被害が確認されました。
こちらは先月31日に撮影された弥生杉の写真です。高さ26.1メートル、幹回り8.1メートルの木の根元が折れて倒れているのが分かります。
樹齢はおよそ3000年とみられる巨木で、年間7万人余りが訪れる屋久島町の観光地「白谷雲水峡」の中でも、比較的短い時間で散策できる観光スポットとして知られています。
地元のエコツアーガイドが台風の被害を調査した先月31日、弥生杉が倒れていることに気付きました。
(屋久島町公認ガイド 渡邊太郎さん)「完全に真っ二つに折れる感じで、登山道側に倒れていた。さみしい気持ちになった」
現在、白谷雲水峡への道路は土砂崩れや倒木などで通行止めとなっていて、観光への影響も懸念されています。
(屋久島町公認ガイド 渡邊太郎さん)「9月や10月は屋久島観光のメインシーズン。長期化しないよう早いタイミングで復活できるようにしないといけない」
白谷雲水峡の周辺では3日、屋久島森林管理署が調査を行っていて、今のところ「縄文杉」などの被害は確認されていません。
屋久島町の町営キャンプ場では、宿泊用や炊事用の建物5棟で屋根が一部飛ばされたり、傾いたりする被害が出ています。倒壊のおそれがあるため、炊事用の建物は現在は立入禁止となっています。
(キャンプ場を管理する栗生区・山﨑順仁区長)「9月も連休があるので、利用客も多いけど、規制をかけることになる」
キャンプ場は復旧するまで、炊事棟の利用は制限されますが、テントでの宿泊や被害を受けていない建物の利用はできます。

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