河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論

居酒屋では積極的に行動して目立つものの、職場では意欲が感じられずに存在感ナシ。ITスキルは低く、自席にいるよりも喫煙室でタバコを吸っている時間の方が長い。
「終わったぞ~」などと連呼して忙しいふりをするだけで何もせず、若い社員から嘲笑されていることにも気づかない。そんなバブル時代を謳歌した「働かないおじさん」にとっては驚きだったろう。自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に出馬表明した河野太郎デジタル相(61)が、「解雇規制の緩和」に意欲を示していることだ。
河野氏は8月29日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」に出演した際、「雇用の流動性を高めるためには解雇の金銭解決制度などを導入し、解雇規制を緩和すべき」などと発言。たちまち、ネット上では《クビ切り自由となったら経営者はやりたい放題。社員は使い捨てになる》《派遣の次は首切り自由化か。ふざけるな》と猛反発の声が上がった。
解雇とは使用者側が一方的に労働契約を解除することで、労働者が不当な理由で解雇されないようにするための法律や規制が解雇規制だ。労働基準法では、使用者による解雇権の濫用を防ぎ、労働者の権利を保護するために一定の制限を設けている。
■ロクに働かず、裏金をためるばかりで生産性の低い自民党議員からクビに
だが解雇規制によって、すでに “社内失業”しているとされる「働かないおじさん」をなかなかクビにできないため、経営者側からは規制緩和を求める声は以前からあった。
河野氏の発言はこの要望に応えた形で、SNS上でも《社内失業者を早くやめさせる仕組みがほしい。他の社員の収入が増えない》《解雇規制の緩和に賛成。ただし、新卒、既卒の採用ハードルも下げるのが条件》などと規制緩和に一定の理解を示す声もみられた。
さらに2日配信の「ABEMA TIMES」によると、河野氏は「ABEMA的ニュースショー」で、「効率が上がらない企業は一回終わりにして、そこで働いている人はセーフティーネットで生活を保障しながら、新しい技術を身につけてもらう。今はこういう時期でどこも労働力が不足していますから」などと主張していたことが報じられ、これまたネット上で《生産性、効率の上がらない企業は潰せと。誰が判断するの?》《セーフティーネットを削り続けているのが自民党ではないか》と論争になった。
「解雇規制の緩和」「効率の悪い企業は終わり」ーー。踏み込んだ発言を続けている河野氏だが、SNSではこんな皮肉交じりの意見も。
《ならばロクに働かず、裏金をためるばかりで生産性の低い自民党議員からクビにして》
《河野大臣は偉そうな事いっているけれど、いつも予算委員会で居眠りのアナタは何?自分自身の働きは効率がいいと思っているのか?》
「隗より始めよ」だ。
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