兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題について調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏本人への2度目の証人尋問が行われた。秘書室に届いた食べ物などを自宅に持ち帰り〝独占〟していた理由について、斎藤氏は「知事に食べてほしいといただいたものなので、自分が食べる判断をした」と説明。職員と分け合わなかった理由については「秘書課職員だけが差し入れられたものをいただくのはどうか」とした。
委員は斎藤氏の質問で、前知事の井戸敏三氏が秘書室に届いた食べ物を「食べや、と言って必ずみんなのところに置いていた」とする職員アンケートの記述を紹介。斎藤氏が井戸県政の刷新を掲げていたことに触れ、差別化を図るなら「受け取るべきではなかったのでは」とただした。
斎藤氏は職員と分け合った場合、「なぜ(秘書課など)特定の課の職員のみ食べられるのかという問題がある」と不公平感について言及。知事就任後、秘書課職員から「届けた方の厚意で、社交辞令の範囲内だから食べていい」と言われたといい、自身がすべて消費する方針を秘書課に伝え「ルールというか、明確化した」と述べた。