7日、北海道旭川市に住む50代男性が、パソコンの画面に「スパイウェアに感染した」と表示されたのをきっかけに、ソフトウェア開発会社の社員を名乗る男2人に約800万円をだまし取られました。 警察は、特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、旭川市に住む50代男性は、7日午後2時ごろ、勤務先のパソコンを使用中、パソコンの画面に「トロイの木馬のスパイウェアに感染しました」などと表示されました。
不安になった男性は、すぐに表示された番号に電話をかけると、ソフトウェア開発会社の「ジャック・ウィリアムズ」と名乗る男から、リモートでアクセスできるアプリをダウンロードするよう指示されました。
そしてジャックを名乗る男は「勝手にパソコンを動かすとデータが消えたりするおそれがある」などと言って、男性のパソコンを遠隔で操作。
さらに支払い担当を名乗る男が電話で、言葉巧みに男性をだまし、男性の勤務先の口座から指定された口座に2回にわたり約800万円を振り込ませたということです。
その後、男性のパソコンは動かなくなっため、不審に思った男性は警察に「パソコンの被害にあった。ネットバンキングで800万円送金されている」などと自ら通報しました。
その際、男性は警察に「ソフトウェア開発会社の社員を名乗る男2人は、日本語が片言で30代から40代くらいだった」などと説明したということです。
警察は、特殊詐欺事件として捜査しています。