SNS(ネット交流サービス)を利用した投資詐欺グループが摘発された事件で、大阪府警は9日、大阪市西区の自称個人事業主、鈴木康之容疑者(26)らリーダー格の男性4人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。事件の逮捕者は100人を超え、計101人になった。
ほかに逮捕されたのは、京都市西京区の訪問販売業、信楽雄大(22)▽京都市上京区の大学生、冨板優馬(22)▽大阪府箕面市の無職、大津友輝(25)――の各容疑者。府警は4人の認否を明らかにしていない。
府警特殊詐欺捜査課によると、グループは大阪市や京都市を拠点とし、SNSで投資への勧誘をしていたとされる。4人はメッセージを送る「打ち子」らの取りまとめ役だったとみられる。
大津容疑者の逮捕容疑は2~7月、為替相場の変動を予測する「バイナリーオプション」でほぼ確実に利益が出せる商材があるとうそを言い、30代の男性から現金40万円を詐取したとしている。残る3人は5~6月、同様の手口で30代の女性から現金約140万円をだまし取ったとされる。【二村祐士朗】