東京・歌舞伎町の一角「トー横」を訪れる若者向けの都の相談施設で女性に卑わいな行為をしたとして、警視庁が千葉県八千代市の無職の男(25)ら男2人を東京都迷惑防止条例違反(卑わいな言動)容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。施設では利用者によるトラブルが相次いでおり、管理する都は本人確認などのチェック体制を強化した。
捜査関係者によると、無職の男は7月13日夕、新宿区歌舞伎町の都の相談施設「きみまも@歌舞伎町」で、訪れていた女性の下半身を触った疑い。逮捕は9日。
施設は若者を犯罪から守る目的で5月31日に開所した。都は当初、1日10~15人の利用を見込んだが、100人以上が訪れる日もあり、7月末までの利用者は延べ1584人に上った。
一方、施設では騒音トラブルなどが問題化。都によると、売春の客を紹介しようとしたり、市販薬を過剰摂取する「オーバードーズ」の話題が交わされたりするケースもあったという。
トラブルを受け、都は一度に利用できる人数を最大20人程度にしたほか、今月3日からは学生証などで本人確認した上で登録を行い、利用者カードがなければ出入りできないようにした。