「歩みを止めるわけにはいかない」“四面楚歌”の斎藤知事 不信任案は19日の議会に提出され全議員の賛成により可決か

9月12日、初めて報道陣に公開された兵庫県の斎藤元彦知事の応接室。ゴルフのアイアンに、姫路城をかたどったレゴブロック。阪神タイガースやヴィッセル神戸のユニフォームなど、斎藤知事が“おねだり”して受け取った可能性が指摘されている137点の贈答品のうち、25点が飾られていました。 その斎藤知事をめぐっては、12日午前、自民党など4つの会派と無所属の県議4人が知事に即時の辞職を要求。9日にはすでに維新の会が辞職と出直し選挙の実施を申し入れていて、86人いる全ての県議会議員が知事に辞職を迫る異例の構図となっています。 まさに「四面楚歌」の状況。11日の会見では… (兵庫県 斎藤元彦知事)「がんばれよと当時も言っていただいていましたので…そこは…大変、申し訳ないなと。こういう状況になったということは申し訳ないなという思いで自分自身に対して悔しい思いではあります」 3年前の選挙で党内の一部で分裂してまで知事を支援した自民党から辞職要求が出されたことを問われると、目に涙を浮かべながら反省と謝罪の言葉を述べました。 しかし、涙の会見から2日たった13日も、「続投の意志」は揺るがないようです。 (斎藤元彦知事)「県立大学の無償化、県立高校の環境整備、不妊治療であったりとか若い世代への投資にしっかり向けていくことが私の改革ですので、この歩みは私は止めるべきではないという思い。厳しい状況ですけど、歩みを止めるわけにはいかない。しっかりとやってきた歩みを続けたい」 合わせて5回、「歩みを止めない」と発言。自身のこれまでの実績を強調しました。 一方、県議会では、12日までに全ての会派が9月議会中の不信任案提出で合意。不信任案は19日の開会日に提出、即日採決され、全議員の賛成により可決されるのが確実な情勢です。 可決されれば、斎藤知事は10日以内に議会を解散するか、失職するかの選択を迫られることになりますが、その胸の内を問われると… (斎藤知事)「(不信任案が)提出されて可決されることになれば、法律の趣旨に基づいて、私としてはどういう判断するかを決めていくということです」 (記者)「今の時点では決めていない?」 (斎藤知事)「様々な選択肢がありますので、そこはこれから判断します」議会解散の可能性を否定しませんでした。

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