在ロシア日本大使館によると、外務省の北川克郎欧州局長は13日、モスクワのロシア外務省で対日関係を担当するリュドミラ・ボロビヨワ第3アジア局長と会談した。日露関係が悪化する中でも意思疎通を図る狙いがあるとみられる。
北川氏はウクライナ侵略について「明確な国際法違反だ」と述べ、侵略の即時停止を改めて求めた。北方領土問題では、元島民らによる墓参や4島周辺の日本漁船による「安全操業」の早期再開を働きかけた。
露外務省の発表によると、日本側の要請で会談が行われ、ボロビヨワ氏は「日本政府の(ロシアに対する)非友好的な姿勢に、最も厳しい対抗措置で引き続き対応する」と強調したという。
北川氏は欧州局長に8月に就任した。6月には前任の中込正志欧州局長(当時)が露外務省でボロビヨワ氏と会談し、同様にウクライナ侵略の即時停止や北方墓参の再開を求めていた。