自らの下半身を撮影して…逮捕の図書館“立ちション”男、被害の館長が語ったおぞましい現場

静岡県熱海市の市立図書館内で、書籍5冊に向かって尿をかけたとして、同県藤枝市に住む24歳の会社員男性が逮捕されたと、9月12日に報じられた。
「実は私も、9月10日にネットで見て、初めて気がつきました。なので、それまでは、そんなことをされていたとは知りませんでした」
衝撃の犯行動画
そう明かすのは、被害を受けた『熱海市立図書館』で館長を務めている小林啓一さん。
この不謹慎極まりない“立ち小便”行為は、9月10日の午後7時すぎ、ネット掲示板の『爆サイ』が動画をアップして発覚。
《図書館内にて本棚におしっこをする衝撃な映像がタレこまれた》 《普通の人間なら絶対こんなことしない!》
と、ネット上で犯人特定を希望して、動画が拡散されていた。
その動画は30秒ほど。スポーツ関連の書籍が並んだ棚の前に立つ“犯人”の顔は映っていない。自分の胸の位置から右手で持ったカメラで自らの下半身を撮影。露わにした陰部を左手で支えながら本棚に向かって放尿し、ティッシュ2枚で陰部を拭き終えると、それを床に捨てたところで動画は終わっている。
「“犯行現場”は一般の人があまり行かない専門書が置かれたコーナーです。図書館内の奥のほうにあり、ちょうど死角になるところ。監視カメラはあるのですが、図書館の出入り口だけ。残念ながらサッカー関連の本が“被害”に遭ってしまいました」
と言って憤る小林館長は、こうも続ける。
「スポーツ関連の本は、かつて子どもたちが多かったころは多く借りられていたと思うのですが、熱海は高齢化が進んでいて、今はあまり借りられていないんです」(小林館長、以下同)
館長が語る“発見”時の様子
熱海といえば温泉を始めとする人気の観光地だが、同時に老人向け保健施設も多い。
「9月11日、ネットの動画から本棚を割り出して、本をチェックしてみたら、シワシワになった状態になっていました。とくに色はついておらず、臭いもそれほど感じられませんでした。清掃員からも報告はなかったです。通常どおりにゴミ拾いをして、片づけたのでしょう。お子さんがちょっと飲み物をこぼしたくらいに思ったのかもしれません」
9月11日の午後2時半、小林館長が警察に通報。すぐに鑑識も駆けつけて、午後6時ごろまで調書を作成し、翌12日の朝8時には逮捕の連絡があったという。
報道によると、犯行時期は7月下旬から9月中旬の間となっている。
「7月の最終金曜日には図書を整理するための休館日がありました。そのときは、こうした被害は確認できていませんでした」
ネットの投稿動画で被害に気づき、汚損された本が証拠となって、別事案で名前があがっていた容疑者に警察が接触して、緊急逮捕につながったようだ。
「こんなことは初めてなので、ビックリしています。こうした事件が、ほかの地域の図書館に“飛び火”しないでほしいですね。図書館の本は、税金から成り立っています。それを傷つけるような行為は、絶対にやめてほしい」
なぜ、このようなことをしたのか動機は不明だが、市民共有の財産を汚す行為は許されない。

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