【飲酒運転で衝突死亡事故】大沢亮太容疑者の呼気からは基準値3倍超えのアルコール 事故前に6時間以上の“はしご酒”「いけないと言われているのにどうして…怒りしかない」葬儀に参列した知人の悲痛な声 北海道小樽市

北海道小樽市の国道で起きた飲酒運転による死亡事故。酒気帯び運転などの疑いで逮捕された男は、少なくとも6時間以上、酒を飲んでいたことがわかりました。
葬儀に参列した女性 「これだけ世の中で、飲酒運転がいけないと言われているのに、どうしてその方(大沢容疑者)は、お酒を飲んで泥酔した中で運転したのかがわからない」
「どうしてあんないい子がこんな目に遭わなきゃいけないのかという怒りしかないです」
こう語るのは、飲酒運転による事故で亡くなった、札幌の大学院生・田中友規さんの知人です。
田中さんは22日、小樽の国道で車を運転中に、反対車線からはみ出した乗用車と正面衝突して死亡しました。
事故を起こした大沢亮汰(おおさわ・りょうた)容疑者の呼気からは、基準の3倍を超えるアルコールが検出されました。
大沢容疑者は警察の調べに対し「自分の判断で飲酒運転したことに間違いない」と容疑を認めた上で、被害者に対し「申し訳なく思っている」と説明しているということです。
事故があったのは、日曜日の午前7時すぎ。見通しのよい緩やかなカーブで起きました。
堀内大輝アナウンサー 「事故を起こした車が走っていた車線です。開けているので、普通に運転していれば、反対車線にはみ出すようなことはない道路と感じます。明らかに、飲酒運転の影響としか考えられないというような道路の印象です」
警察へ通報した人 「外に出ても凄く酒臭かったから…相当飲んだなって。“まさか、あんた飲んでないよね?”って、みんなで言ったら『僕飲んでます』って言い出して」
警察によりますと大沢容疑者は、事故前日の午後6時から当日の午前0時過ぎまで、札幌中心部の居酒屋やバーで同年代の友人らと焼酎などを飲んでいて、「店で飲む前はオータムフェストで飲んだ」「友人と別れた後も1~2軒、1人で飲みに行った」という趣旨の供述をしているということです。
警察は、危険運転致死の疑いも視野に、事故前の足取りなどを調べています。
堀内大輝アナウンサー) 逮捕された大沢容疑者は、事故前日の午後6時から午前0時すぎまで、友人らと札幌中心部の居酒屋やバーで酒を飲んでいました。
さらに大沢容疑者の供述によりますと、その前にもオータムフェストで飲酒し、友人らと別れた後にも1、2軒、1人で酒を飲んだということです。
そして、約20キロ離れた小樽市銭函3丁目で事故を起こしました。
堀啓知キャスター) 大沢容疑者は、酒気帯びと過失運転致死の疑いで調べされていて、警察は「危険運転致死」の疑いも、視野に捜査しているということですね。
堀内大輝アナウンサー) 「過失運転致死」と「危険運転致死」の違いについてです。
◇【過失運転致死傷罪】 ・携帯電話に気をとられるなど必要な注意を怠り、死傷事故を起こす。
・刑罰は7年以下の懲役、もしくは禁錮または100万円以下の罰金。
◇【危険運転致死傷罪】 ・アルコールなどの影響により正常な運転が困難な状態で運転して死傷事故を起こす。
・刑罰は死亡させた場合、1年以上20年以下の懲役。
今回の事故が「危険運転致死傷罪」の適用となるのか、元検事の中村浩士弁護士に伺っています。
堀内大輝アナウンサー) 中村弁護士によりますと「危険運転致死罪」の適用は十分に考えられるとのことです。
そのためには、事故の直接の原因が脇見運転やハンドル操作の誤りではなく、アルコールの影響だということを立証する必要があるとのことです。
今回の小樽で起きた事故でいうと、長時間にわたって飲酒していて、目撃者の証言からも飲酒の影響は明らか。
また、現場は平坦かつ見通しの良い道路で、飲酒の影響で運転が困難になったと考えるのが合理的…とのことです。
「危険運転致死傷罪」を適用するかどうかの基準は、実ははっきりしていないそうですが、今回は逮捕段階で「危険運転致死傷罪」を適用しても、問題ない案件だったのではと話しています。
堀啓知キャスター) 身勝手な飲酒運転によって将来ある若者の命が奪われました。改めて、飲酒運転は絶対にやめてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする