能登半島地震9カ月、再建遅れ 道路や水道、豪雨で復旧見えず

能登半島地震は10月1日で発生から9カ月。地震で甚大な被害を受けた半島北部に位置する石川県輪島市、珠洲市、能登町は記録的な豪雨被害にも見舞われ、地震被害の復旧が進んでいた道路や水道などのインフラが再び被災し、復旧の見通しが立っていない。途上だった生活再建のさらなる遅れが懸念される。30日も豪雨の不明者捜索が続いた。
地震の死者は計401人に上る見込み。家屋倒壊などによる直接死227人、地震後の避難生活などで心身に負荷がかかって亡くなる災害関連死は石川県147人、富山県2人、新潟県2人の計151人が認定されている。ほかに石川で23人の認定が決まっている。
9月21日の豪雨による死者は13人。県警や消防などは不明住民の捜索を続けた。24日時点で地震による避難者は428人。このほか、豪雨による避難所に29日時点で453人が身を寄せている。
土砂崩落などによる道路寸断は29日時点で28カ所に上る。輪島市など3市町では、30日午前8時時点で計3141戸が断水中。復旧のめどは立っていない。

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