今年8月、カンボジアで現地当局に保護された日本人12人が、けさ日本に移送され、特殊詐欺に関与した疑いで逮捕されました。
カンボジアから日本に移送され、詐欺の疑いで逮捕されたのは、10代から40代の日本人の男12人です。
捜査関係者によりますと、12人は今年8月、富山県の40代の女性に警察官を装って嘘の電話をかけ、現金をだまし取った疑いがもたれています。
12人はきのうカンボジアを出発し、きょう未明、日本の領空に入ったところで同行した茨城県警などの合同捜査本部の捜査員に逮捕されました。
12人はいずれも特殊詐欺事件の「かけ子」で、高収入の仕事があるとだまされてカンボジアに渡航したあと、カジノでオンライン詐欺などに加担するよう強制されていたとみられ、今年8月、現地当局に保護されていました。
12人はけさ、羽田空港と成田国際空港に分かれて到着し、それぞれ茨城県内の複数の警察署に移送され、取り調べを受けることになります。
警察は特殊詐欺グループの実態解明を進めています。