《“殺すぞ”発言》パワハラで本部長が更迭 京都府警で50歳女性幹部が命を絶っていた《遺族が事実関係を認めた》

部下の警察幹部に対し「殺すぞ」などとパワハラめいた発言を繰り返し、事実上更迭された京都府警の白井利明本部長(56)。異例の事態に揺れる京都府警で、今年8月、女性幹部が自殺していたことが 「週刊文春」 の取材で分かった。複数の府警幹部および女性の遺族が事実関係を認めた。
8月27日、京都市内の自宅で首を吊って自死を遂げたのは、交通部に所属するAさん(50)。彼女は高校卒業後、1993年に京都府警に入庁した。
「長らく交通畑を歩み、大規模な交通イベントの企画立案に取り組んできました。40歳の頃、京都府警では女性として初の交通課長に就任。今年3月に交通部の次席となり、多忙な日々を送っていました」(捜査関係者)
そんなAさんの仕事ぶりを評価し、重用していたのが白井氏だった。
「白井氏は東大経済学部を卒業後、1991年に警察庁入庁。大学時代はホッケー部の主将をしていたスポーツマンで、同期の間でも出世頭と目されていました。その後、富山県警本部長、警視庁総務部長などを歴任し、2021年1月から内閣官房内閣審議官として拉致問題を担当していました」(社会部デスク)
Aさんを自殺に追い込んだ原因は一体、何だったのか。 京都府警にAさんの自死について質問すると、以下のような回答があった。
「(Aさんの自死について)ご名誉、プライバシー保護の観点から詳細のお答えは控えさせていただきます。既に調査は終了しておりますが、白井本部長から(Aさんに対する)パワハラの事実はございません。人事については適材適所の観点に立って行っております」
現在配信中の 「週刊文春 電子版」 では白井氏のパワハラ問題とAさん自殺の因果関係など、京都府警の内情について詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする