大阪・京橋の歓楽街でチラシ配りをしていた女性を脅したなどとして、大阪府警捜査4課は9日、強要の疑いで大阪市城東区の会社役員、田中謙介容疑者(42)ら男女4人を逮捕した。4人の所属するグループは暴力団とがりがある可能性があり、府警は「縄張り」を巡るトラブルが背景にあったとみて調べている。
逮捕容疑は共謀し大阪市都島区で7月、飲食店を経営する20代女性を脅し、今後チラシ配りをやめるよう誓約させたとしている。府警は認否を明らかにしていない。
同課によると、田中容疑者は、京橋を拠点にガールズバーなど20店舗近い飲食店を営む「ケンボーグループ」のリーダー格。京橋エリアで「縄張り」を決めて客引き行為を繰り返したという。
7月末、被害女性が縄張り内で経営する店のチラシを配っているのを田中容疑者が見つけて問題視。グループの従業員3人が女性の店に押しかけ、「普通ボコボコにされるからな」「京橋ってそういう街やから」などと脅し、配布をやめるよう迫ったという。
京橋では客引き行為を繰り返すグループが5つほど確認されており、府警は歓楽街の浄化に向けて警戒を強めている。