小林製薬の紅麹サプリをめぐる健康被害の調査を続けていた大阪市は、10日の対策本部会議で「食中毒」との判断を決定しました。
小林製薬が本社を置く大阪市は、食中毒の観点から独自の調査と、製品の回収などを行ってきました。
10日の対策本部会議の冒頭、横山市長は、「本件を食中毒として判断するか決めたい」と述べて議論に入りました。
会議では、国の調査で確認された「工場の青カビが培養段階で混入し、プベルル酸を産生、プベルル酸について腎障害が確認された」ことや、大阪市の検査で「プベルル酸が検出された」こと、医師の聞き取りの結果などを踏まえて、『食中毒と判断すること妥当』との考え方をまとめ、了承されました。
一方、プベルル酸を産生した青カビの混入経路は未だ特定できておらず、今後の調査を受けて総合的に判断するとしています。
(横山英幸市長)「食中毒と判断するということは一つ節目かなと思います。判断した上で規模や症状の特定、汚染経路を確定しないといけません。時間はかかると思いますが進めていきたい。」
大阪市は紅麹サプリの回収を続けていますが、市長は、回収製品は一部の調査用サンプルを除いて、廃棄命令を出したいとしています。