衆院選の当選者を自民党派閥(麻生派を除き昨年12月1日時点の所属)ごとに集計すると、旧安倍派は22人で、同派の候補者50人の44%にとどまった。麻生派31人(候補者39人)、旧岸田派26人(同33人)、旧茂木派27人(同32人)、旧二階派22人(同25人)、旧森山派7人(同7人)だった。
派閥裏金事件に関係した旧安倍派と旧二階派の計9人が非公認となり、無所属で立候補した。旧安倍派の西村康稔元経済産業相(兵庫9区)、旧二階派の平沢勝栄元復興相(東京17区)らは逆風をはねのけて議席を維持。一方、選挙地盤の弱い中堅・若手らは野党候補に敗れた。
裏金事件を受け、麻生派以外の各派は解散を決定。ただ衆院選では、領袖(りょうしゅう)だった岸田文雄前首相や茂木敏充前幹事長らが旧派閥に属した候補の応援に積極的に入った。
[時事通信社]