赤坂御苑で秋の園遊会 両陛下、五輪金メダリストらねぎらわれる

天皇、皇后両陛下が催される秋の園遊会が30日、赤坂御用地の赤坂御苑(東京都港区)で開かれ、柔道男子66キロ級の阿部一二三選手らパリ五輪・パラリンピックの金メダリストを含む各界の功労者ら約1400人が出席した。
秋篠宮ご夫妻、両陛下の長女、敬宮愛子さまをはじめとする皇族方もご参列。女性皇族方は和装で臨まれた。
天皇陛下は阿部選手に「良かったですね。東京に続き」と声をかけ、五輪連覇をおねぎらいに。「妹さんもよく頑張られましたね」と、柔道女子52キロ級でパリ五輪に出場した妹の詩選手の健闘もたたえ、「ご一緒に切磋琢磨してこられたんですね」と語りかけられた。
皇后さまは建築家の隈研吾さんから、東日本大震災で被災し、福島第1原発事故で一時、全町避難を余儀なくされた福島県浪江町の復興に向けたまちづくりについてお聞きに。「みなさん大変な思いをされて」と町民を気遣い、活動に携わる隈さんをねぎらわれた。
パリ五輪体操男子団体の優勝メンバーも招待され、愛子さまは、同じ平成13年生まれという橋本大輝選手に、「東京五輪の時にも最年少で優勝されていましたよね」と言葉をかけられたという。橋本選手は懇談後、「覚えていてくださったのがうれしかった」と笑顔を見せた。
園遊会は例年、春と秋に開催。新型コロナウイルス禍の影響で見合わせていた、ジンギスカンや焼き鳥などの提供が今回から再開された。

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