運転免許を継続するために、認知機能が低下しているとした医師の診断書を改ざんしたとして、兵庫県警伊丹署は10月30日、伊丹市、無職の女(78)を有印私文書変造・同行使の疑いで逮捕した。「免許がなくなって運転できなくなったら困るのでやった」と容疑を認めているという。同署は31日、女を釈放、任意で捜査を続ける。
発表では、女は7月8~19日、医師が作成した診断書で「今後認知症となる恐れがある」などとする項目のチェックを修正液で消し、「認知症ではない」の項目にボールペンでチェックを書き加え、県警運転免許課に郵送で提出した疑い。
同署によると、運転免許の更新などで認知症など一定の病気が疑われた場合、定期的に医師の診断書を提出しなければならない。女は今回が3回目の提出で、運転免許課員が修正液の痕跡を見つけて発覚した。