「バイクの暴走に痺れを切らした若い男がいきなりバイクに飛び蹴りをして……」（トラブルに遭遇した男性）──10月31日のハロウィン当日。各地の繁華街では仮装をした若者が街に繰り出し、大きな盛り上がりをみせる一方、路上での飲酒や迷惑行為、ごみのポイ捨てなどが例年問題になっている。
そんなハロウィンの「聖地」である東京・渋谷区は条例を改正し、10月1日から公共の場所における夜間の飲酒を禁止した。今年は「渋谷は、ハロウィーンをお休みします」のスローガンを掲げており、当日は多くの警察官や警備員を動員して厳戒態勢を敷いていた。
一方で、この「聖地」から遠く離れた場所では、逮捕者が出るなど独特な盛り上がりをみせていた──。
「暴走バイクに飛び蹴り」トラブル
舞台となったのはJR岡山駅前だ。実は同エリアでは昨年、渋谷区と同じように「DJポリス」を配置し、交通整理を行うほどの盛り上がりをみせていた。例年、仮装した若者らでにぎわいを見せる“岡山ハロウィン”だが、今年はあるトラブルに見舞われていたようだ。地元テレビ局の関係者が語る。
「今年のハロウィンは午後9時あたりがいちばん盛り上がっており、最大1500人ほどが集まったといいます。ただ、今年は『DJポリス』は見当たりませんでした。警察は90名ほど動員されて駅前の警備にあたっていましたが、日付が変わるころからトラブルが増え始め、17歳の少年が公務執行妨害で逮捕されました。
当時、駅前の広場でトラブルが起きた関係で当事者の2人を事情聴取しており、当事者の知り合いだった少年が、男性警官の胸ぐらをつかむなど暴行を加えたそうです。調べに対して容疑を否認しているそうです」
現場でいったい何があったのか。YouTubeチャンネルなどで岡山県内の出来事などを中心に情報を発信する「実録スピチューブ」（＠spitubeokayama）の運営者が当日の状況を話す。
「21時頃、2人乗りで暴走行為をするバイクが駅周辺に現れました。そのバイクは一度姿を消したのですが、約2時間に再び姿を現れて暴走を繰り返したため、警察が歩行者の安全を確保するため駅前の歩道に交通規制を行いました。
この規制に痺れを切らしたのか、ある男性が暴走を続けるバイクに飛び蹴りしたんです。するとバイカーの仲間と思われる人が『（バイクが）倒れたら危ねかろうが！』とその男性にキレて、掴み合いになったところに警察が止めに入っていました」