新潟市南区の自宅で妻子を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判。 被告人質問で男は、2人を殺害するに至った日の状況について明らかにしました。
新潟市南区の元看護師・渡辺健被告(31)は、自宅で29歳の妻と1歳の長女の首をロープで絞めて殺害した罪など4つの罪に問われています。
被告人質問は、7日に行われました。
【弁護側】「きょうは何の日ですか?」 【渡辺健被告】「娘の命日です。本当に申し訳なく思っています。
渡辺被告は、妻を殺すために勤務する病院から塩化カリウム10本を盗んだとして、殺人予備と窃盗の罪に問われていますが、「妻に使うつもりはなかった」と殺意を否定しました。
盗んだ理由について、渡辺被告は 「自分も強い気持ちになれると思った。妻と意見がぶつかった時に言い負かされることが多かったので、精神的に対等になれると思った」
渡辺被告は妻と長女を殺害する前、離婚話をめぐり激しく口論になったと説明。 妻に「一緒にいてくれてありがたく思いなさい」などと言われ、「我慢できないと思い、妻の後ろからロープを首に回して絞めました」と話しました。
また長女を殺害した理由については、「妻を殺すところを見ていたし、娘の顔が妻に見えてしまった」と述べました。
8日は弁護側の証人として渡辺被告の父親が出廷する予定です。 判決は22日に言い渡されます。