石破首相、トランプ氏との関係構築に意欲も不安の声 〝親愛なる友人〟安倍元首相を長年批判のリベラル派、相性は未知数

石破茂首相は、米大統領選でドナルド・トランプ前大統領が勝利宣言したことを受け、会談などの早期実現を目指す考えを示した。ただ、トランプ氏は外交交渉に個人的好みを強く反映させる傾向があるため、永田町では、石破首相との関係構築に不安の声が上がっている。
「トランプ氏の勝利に心からのお祝いを申し上げ、合衆国国民の民主主義の選択にも敬意を表したい」「今後連携を密にしながら、日米関係をさらなる高みに引き上げたい」「早急に接点を持つべく努力したい」
石破首相は6日、官邸で記者団の取材にこう語った。
衆院選で大敗しながら「政権居座り」を続ける御仁が「民主主義の選択に敬意」と語る奇異さはさておき、日米関係の行方が懸念される。
政府関係者は「トランプ氏も日米同盟の重要性は認識しているはず。大勢に変化はない」というが、別の日米関係筋は「保守強硬派のトランプ氏の『好き嫌い』は有名だ。リベラル派の石破首相との相性は未知数だ」と語る。
第1次政権時代、各国首脳がトランプ氏との関係構築に苦労するなか、安倍晋三首相(当時)はトランプ氏が大統領選で勝利した直後に訪米して信頼関係を築き、プライベートでもゴルフをする仲になった。
今回、日本では麻生太郎元首相が4月に訪米し、トランプ氏から「親愛なる友人のシンゾー(安倍氏)を通し、以前から知っている」などと歓待を受けた。
石破首相は、安倍政治を長年批判し続け、安倍氏を「国賊」と罵倒した村上誠一郎総務相を重用している。トランプ氏とどのように人間関係を築くのか注目だ。

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