大阪の社長宅に侵入容疑で逮捕の「トクリュウ」リーダー 山口の強盗傷害事件にも“指示役”として関与か グループは闇バイトで実行犯らを募集

大阪の事件で逮捕の“トクリュウ”のリーダーは、山口の事件にも関与したと見られています。
邸宅侵入の疑いで逮捕されたのは、匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」のリーダー・今井裕治容疑者(37)ら2人です。警察によりますと、今井容疑者らは今年4月、実行役の島宏至被告(21)と共謀し、大阪市淀川区にある会社社長(60代)の自宅マンションに侵入した疑いなどがもたれています。
実行役の島被告は部屋の玄関のドアをバールでこじ開けようとしましたが、警察に通報されたため逃走したということです。今回逮捕された今井容疑者は事件の指示役とみられ、秘匿性の高いメッセージアプリを使用し、「写真を撮って送れ」「ここのドアを開けろ」などと実行役の島被告に指示を出していたということです。
さらに、今井容疑者は“闇バイト”で集めたメンバーに関西以外でも強盗や空き巣を指示していたとみられています。
「相手にはそれなりの償いをしてもらわんとね」こう話すのは、山口県下松市に住む男性です。男性は今年3月12日の早朝、会社事務所兼住宅で、侵入してきた男に無言でバールで頭を殴られ、大けがをした上、現金約550万円などを奪われたといいます。
(被害にあった男性)「取っ組み合いをしたんですけど、血が吹き出ていて前が見えなくてね、抑えきれなくて」
警察は、島被告を含む10代から20代の男4人をすでに逮捕していて、山口県下松市で起きた事件にもトクリュウのリーダー・今井容疑者が指示役として関与していたとみられます。また、被害にあった男性と実行犯らに面識はないとみられています。
(被害にあった男性)「うちの妻が完璧にトラウマになっちょるから。夜になると、また誰か来るんじゃないかと結構怖がって」
今井容疑者がリーダを務めていたトクリュウは10人以上で構成され、闇バイトで実行犯らを募集していたということです。関係者の携帯電話からは闇バイトに応募した人物の免許証の写真データなどが見つかったということで、警察が実態解明を進めています。

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