熊本市電、赤信号で交差点に進入…運転士「信号の故障と考えて進行した」

熊本市交通局は16日、熊本市電が赤信号で交差点に進入したと発表した。信号機が故障したと運転士が誤認したことが原因だという。乗員乗客22人にけがはなかった。市電を巡るトラブルは今年14件目で、インシデントとして国土交通省九州運輸局に報告した。
発表によると、15日午後10時40分頃、熊本市中央区の西辛島町交差点で、田崎橋発交通局前行きの市電(1両編成)が信号待ちのため、交差点の手前で停車した。進行を許可する電車用の信号は未点灯だったが、男性運転士(60歳代)は信号の故障だと思い込んで交差点を通過した。安全確認は行ったという。
交差点では複数の電車が進行した場合、先に進入した方を優先して信号が表示されるという。運転士が交差点を通過後、「信号の故障と考えて進行した」と運転指令に無線で報告した。入庫後に聞き取り、ドライブレコーダーで確認した。約1か月前に信号が表示されない故障があったため、思い込んだとしている。

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