埼玉県行田市で7月に発生した火災現場で、同市消防本部の幹部職員が喫煙していたことがわかった。2日の市議会12月定例会で、市議からの質問に答える形で同本部の吉沢宏消防長が事実関係を認め、「極めて不適切な行為だった」と謝罪した。
同本部や行田署によると、7月27日夜、木造住宅2棟などを全焼した同市埼玉の火災現場で、勤務時間外だった幹部職員は私服で現場に駆けつけ、車両誘導などを手伝った。火災の鎮圧後、現場付近に設けた指揮本部で喫煙した。市民から指摘があり、幹部職員本人も喫煙を認めたという。
同本部はこの職員を厳重注意し、全職員に災害現場での禁煙徹底を指導した。