パワハラなどをしたとする動画をユーチューブに投稿されて名誉を傷つけられたとして、福岡県議の佐々木允氏がユーチューバーの男性2人とそれぞれの運営会社に825万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が6日、福岡地裁であった。加藤聡裁判長は「真実であることの具体的な立証はなく、名誉を傷つけた」として110万円の支払いと動画の削除を命じた。
判決によると、選挙に関する情報などを発信していた2人は昨年11月から5月にかけ、動画で佐々木氏の名前を挙げ、「県職員らとかに対してパワハラするって」などと発言。加藤裁判長は「真偽不明であることの説明はなく、視聴者は事実が存在する可能性があると認識を持つ」と判断した。
佐々木氏は判決後、「SNSなどで政治家に対する中傷は後を絶たない。こうした中傷をなくすため、毅然と対応していく」とコメントした。