福島県二本松市の「東北サファリパーク」で昨年9月、男性飼育員(当時53歳)がライオンに襲われて死亡した事故で、二本松署が、施設の園長ら2人を業務上過失致死容疑で福島地検に書類送検したことが、捜査関係者への取材で分かった。書類送検は9日付。
事故は昨年9月28日に発生。男性飼育員がライオンを展示スペースから獣舎に収容する作業をしていたところ、本来閉まっているはずの飼育員通路側の落とし戸が開いた状態になっており、ライオンに襲われた。
捜査関係者によると、園長ら2人はライオンを飼育する上で必要な安全管理を怠り、事故を発生させて男性飼育員を死亡させた疑い。
事故を受けて施設は1か月間、臨時休園した。落とし戸に色を塗って開閉状況を確認しやすくすることなどを盛り込んだ事故再発防止計画を県に提出した上で、営業を再開した。
施設は10日、読売新聞の取材に「サファリパークとしてコメントを出すことはない」とした。