競艇の舟券を不正に購入したとして、警視庁は10日、一般財団法人「日本モーターボート競走会」(東京都港区)元職員の51~61歳の男4人をモーターボート競走法違反(舟券購入の禁止)容疑で東京地検に書類送検した。4人の不正購入は2021年6月以降、約26万回にわたり計約2800万円分に上ったという。
発表によると、4人は平和島、江戸川、多摩川の各支部に勤務していた22年1月~今年4月、スマートフォンのアプリで計1万9800円分の舟券を購入した疑い。同法は競技の公平性を保つため、職員らの舟券購入を禁じている。
4人はレスキューやボート運搬担当の嘱託職員で、いずれも容疑を認め、「小遣い稼ぎだった」「暇つぶしだった」などと供述しているという。警視庁は書類送検に際し、いずれも起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
同会は今年5月に別の元職員の不正購入が発覚したことを受け、全役職員を対象にした調査を実施。7月下旬までに職員22人を諭旨解雇していた。