山形・新庄市議会の議長室に無断侵入、撮影動画が中国のSNSに…「常識の範囲内で利用を」

山形県新庄市議会の議長室が無断で撮影され、その動画が中国のSNS上で公開されていることが、同市への取材でわかった。
動画は40秒程度の長さで、10月16日に中国の動画共有アプリ「小紅書」に投稿された。市役所3階の無人の議長室に立ち入り、議長席や歴代議長の写真など、部屋全体を撮影していた。撮影者が中国語で話しているような音声も確認できる。
市総務課によると、11月15日、新庄署から市議会事務局に対し、動画が投稿されていると連絡があった。動画内に映り込んだカレンダーから、9、10月に撮影されたとみられる。物を盗まれたり部屋が荒らされたりする被害はなかった。議長室は当時無施錠だった。
市は対策として、11月29日以降、議長室や市長室、監査委員室などの個室を、職員不在時に施錠するようにした。今後監視カメラの導入も検討する。
西田裕子総務課長は「庁舎は公共施設であり、原則自由に立ち入れるので、被害届は出していない。常識の範囲内での利用をお願いしたい」と話した。

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