千葉市議会9月定例会で請願者の意思を確認せず請願を作成、署名を代筆したなどとして議員辞職勧告決議を受けた桜井崇市議が9日、市議会12月定例会の一般質問に立った。市議会事務局によると、辞職勧告を受けた議員による一般質問は過去に例がない。反発した主要会派の市議らが議場を退席したことで、議会は一時中断するなどした。
桜井氏が一般質問に立つ直前、全市議の7割超にあたる37人が退席した。議事進行に必要な出席議員数を割り込み、議会は中断。議長判断で出席少数のまま再開し、桜井氏が質問した。
退席したのは、第1会派「自民党」や第2会派「立憲民主・無所属」、「日本維新の会ちば(日本維新の会・無所属の会から改称)」の市議らだ。日本維新の会・無所属の会は、請願問題の判明当時に桜井氏が所属していた会派だ。
桜井氏は退席について「理解が得られず残念」としつつ、「市民のために役立つ質問ができた」と述べ、次の定例会でも一般質問に立つ考えを示した。