石破首相「偉大なジャーナリストだった」、御厨貴氏「話はまるで講談のようで楽しかった」…渡辺主筆死去で各界から悼む声

読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が19日死去したことに、各界から悼む声が相次いだ。
石破首相は、首相官邸で記者団に「偉大なジャーナリストだった。今、日本の政治がこういう状況で、日本国のこれからについて、まだまだ教えていただきたかった。ご冥福をお祈りする」と語った。
林官房長官は記者会見で「多くの政治家と接した戦後政治の生き証人で、政治に関する知識、見識から多くのことを学ばせていただいた。衷心より哀悼の意を表したい」と語った。
自民党の岸田文雄・前首相は「首相在任中、会うたびに激励していただき、温かい言葉に毎回感謝した。言論人として、マスコミ人として、大きな影響を日本の戦後の歴史に残された。一つの時代が終わった」としのんだ。
日本新聞協会の中村史郎会長(朝日新聞社会長)は「日本新聞協会の会長、理事として、新聞界の発展に尽力されました。新聞経営の根幹に関わる著作物再販制度の維持に全力を挙げられるなど、活字文化の振興に積極的に取り組まれました。長年の新聞界へのご貢献に感謝申し上げます」などとするコメントを出した。
2000年刊行の「渡●恒雄回顧録」で聞き手を務めた御厨貴・東京大名誉教授(73)(政治学)は、「話はまるで講談のようで楽しく、よく笑う人だったという印象がある。後年になっても新聞記者として、書くという本分を持ち続けた人だった」と振り返った。(●は辺の異体字)

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