伊豆大島(東京都大島町)の海岸で昨年10月、女性の白骨遺体が見つかる事件があり、警視庁は24日、遺体を捨てるなどしたとして、交際相手だった畳店経営の男(45)(同町)を死体遺棄と死体損壊容疑で逮捕した。女性が死亡した経緯についても事情を聞く方針。
捜査関係者によると、男は昨年秋、大島町内で、飲食店アルバイト従業員高瀬静香さん(当時37歳)の遺体を損壊し、海に捨てるなどした疑い。
昨年10月下旬、島南西部の海岸で白骨化した大腿骨などが見つかり、警視庁の捜査で骨に切断されたり、焼かれたりしたような痕跡が確認された。警視庁は今月に入り、DNA型鑑定で遺体を高瀬さんと特定した。
高瀬さんは静岡県下田市の飲食店に勤務していた昨年9月、知人らに「大島に行った後、沖縄旅行に行く」と伝えた後、失踪していた。同月、大島に船で入島しており、交友関係の捜査などで、男が浮上した。高瀬さんは大島町の飲食店で勤務していた時期があり、客として訪れた男と知り合って交際していたという。警視庁は今月22日、男の自宅など関係先を捜索していた。