斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題に絡み、日本維新の会の複数の県議が政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏に真偽不明の文書や音声データを漏らすなどした問題で、維新の県組織「兵庫維新の会」は7日、昨年の知事選期間中に立花氏と連絡を取ったなどとして、白井孝明県議を離党勧告処分にしたと発表した。処分は6日付。
維新は、白井氏が立花氏と連絡を取ったことや、今月5日の県議会で、文書問題調査特別委員会(百条委員会)の報告書の採決の際に、会派の決定に背いて反対したことについて、「党の名誉を傷つける行為」などと判断した。白井氏はすでに兵庫維新に離党届を提出しており、7日、県議会の維新会派も退団した。
問題を巡っては、文書問題を調べる百条委の副委員長を務めていた岸口実県議が、告発者の私的情報などが記載された文書を立花氏に渡す場に同席したほか、委員だった増山誠県議が非公開で開かれた百条委の音声データを立花氏に漏洩(ろうえい)。兵庫維新は岸口氏を除名、増山氏を離党勧告の処分とした。岸口氏はこの処分に対し不服申し立てをしている。