「帰ってこられたのは良かった」大船渡山林火災、330人避難指示解除

岩手県大船渡市で続いている山林火災で、市は8日、同市三陸町越喜来(おきらい)の一部地域の約330人に対する避難指示を解除した。火の勢いは弱まっているが、複数の場所で再び延焼する恐れもあるといい、消防隊員らが確認作業を続けている。
避難指示が解除されたのは越喜来の3地区(甫嶺(ほれい)東、甫嶺西、上甫嶺)。前日には別の6地区、約1000人への避難指示が解除されており、残る避難指示対象は約3300人となった。
8日の避難指示解除後、夫と自宅へ帰った事務員、斉藤歩美さん(36)は「自宅は無事。帰ってこられたのは良かった」と安堵(あんど)する一方「まだ帰れない人がいて、素直には喜べない」とも話した。
また、三陸鉄道(岩手県宮古市)は、火災発生以降に運転を見合わせていた三陸―釜石間で、9日の始発から運転を再開すると発表した。盛―三陸間は代行バスを運転する。【釣田祐喜、奥田伸一】

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