容疑者宅から振込明細書など押収 「連絡が取れなくなった」 高田馬場の動画配信女性刺殺

東京都新宿区高田馬場の路上で動画配信中だった佐藤愛里さん(22)が刃物で襲われ、死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された高野健一容疑者(42)=栃木県小山市=が「令和5年1~2月ごろから被害者と連絡が取れなくなった」と説明していることが13日、警視庁への取材で分かった。警視庁は同日、容疑を殺人に切り替えて高野容疑者を送検し、自宅を家宅捜索した。
捜査1課によると、家宅捜索ではパソコンやタブレット端末、振込明細書などを押収。2人の間には金銭を巡るトラブルがあったとされ、高野容疑者が佐藤さんに対し、金銭を振り込んだとみられる明細書や、貸した金の返済を求めて起こした民事訴訟に関連するとみられる手紙も押収した。
高野容疑者は金を貸した経緯について、「(佐藤さんを)助けてあげたいと思った」と説明。「200万円を超える金額を貸しているが、返してもらえない状況が続いている。消費者金融から100万円ほど借りて、佐藤さんに貸した」との供述もしているという。
事件は11日午前9時50分ごろ発生。高野容疑者は事件当日朝に電車で上京し、佐藤さんの動画の生配信を見て居場所を特定したとされる。佐藤さんは刃渡り約13センチのサバイバルナイフで襲われ、搬送先の病院で死亡した。死因は出血性ショックだった。

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