周囲に聴衆多数、「怖かった」=立花党首切り付け、騒然の官庁街

中央省庁が集まる東京・霞が関で14日、街宣活動中の政治団体党首、立花孝志氏が男に襲われた。周囲には当時、演説を聴こうとする人が少なくとも100人以上いたといい、目撃者からは「恐ろしい」との声が上がった。
複数の目撃者によると、立花氏は襲われた時、経済産業省前で聴衆との写真撮影会に臨んでいた。警備に当たる警察官が付近にいる中、突然、防犯ブザーのようなものが大音量で鳴り響き、気を取られた瞬間、切り付けられたとみられる。
近くにいた40代男性は「列に並んでいた男が突然襲った。(自分から)5メートルくらいのところで起き、とても恐ろしいと感じた」と声を震わせた。
自営業の50代男性は、立花氏の左耳を切り付けた男が警察官に取り押さえられるのを見た。「叫んだり抵抗したりする様子はなく、現場に30センチくらいのおののようなものが落ちていた」と語った。
街宣活動中の立花氏を撮影していた男性会社員(41)は「男が(立花氏に)振りかぶっているのを周りが取り押さえていた。立花氏は『こんなのには負けない』と毅然(きぜん)としていた」と話した。
演説を聴くために霞が関に来たという東京都新宿区の50代男性は「男は目がうつろで、顔は真っ青だった。一瞬で切り付けるのを見て言葉を失った」と表情をこわばらせた。
[時事通信社]

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