大阪維新の会の吉村代表は、独自候補の擁立を目指していた岸和田市長選について、適任者がいなかったとして擁立を見送ることを明らかにしました。
永野前市長は性的な関係をめぐって女性と裁判で和解しましたが、去年12月、市議会から不信任を可決され、議会を解散。今年2月に改選された市議会から再び不信任を可決され、自動失職しました。
大阪維新の会は、過去2回の選挙で前市長を公認していましたが、「市政を混乱させた永野氏や、他の政党の相乗りではない候補者を示したい」と2月12日から市長選の公認候補擁立に向けた公募を行っていました。
しかし、18日に大阪維新の会の吉村代表は、「適任の方はいませんでしたので、自主投票として公認候補擁立に至らなかった」と明らかにしました。
(大阪維新の会・吉村代表)
「市長選で公認候補を出したいと思っていたが、適任な方がいなかったので、市長選挙は自主投票で、擁立に至らないことになりました。適任の方がいなかったのは仕方なかったと思います。選挙になっていること自体申し訳ない思いです」
岸和田市長選は3月30日に告示、4月6日に投開票され、これまでに市内の郵便局長の佐野英利さん(45)が無所属での出馬を表明しているほか、前市長の永野耕平氏(46)が無所属での出馬を表明。「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志さん(57)が出馬の意向を示しています。
一方、共産党も候補者の擁立は見送る方針です。