長野市のJR長野駅前で1月、男女3人が刃物で刺されて死傷した事件で、長野地検は21日、殺人と殺人未遂容疑で逮捕された同市西尾張部、無職矢口雄資容疑者(46)について、刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を始めた。期間は7月11日まで。
矢口容疑者は1月22日午後8時頃、長野駅善光寺口付近で、同市丹波島、会社員丸山浩由さん(49)を刃物で刺殺した疑いのほか、バスを待っていた会社員男性(37)、会社員女性(46)も刺し、重軽傷を負わせた疑いが持たれている。
県警は男女への殺人未遂容疑で2度逮捕した後、今月8日、丸山さんへの殺人容疑で再逮捕した。矢口容疑者は「黙秘します」と供述しており、県警が動機解明を進めている。