京都市のホテルなどに宿泊する際に課される宿泊税の最高額が1000円から1万円に引き上げる条例改正案が、25日午前の京都市議会の本会議で賛成多数で可決され、成立しました。定額制では全国最高額だということです。
引き上げの施行日は追って定めるということですが、市によると来年3月1日から適用する予定だということです。
これまでは、1人あたりの宿泊料金に応じて200円~1000円の3段階で宿泊税が設定されていましたが、改正後は200円~1万円の5段階で区分され、宿泊料金が1泊10万円以上の場合、宿泊税は1万円と、最高額が現在の10倍となります。
市によりますと、今回の引き上げで宿泊税による税収は過去最高となった2023年度の52億円の倍以上となる、約126億円となる見込みで、観光客増加にともなう公共交通機関の混雑対策のほか、道路などのインフラ整備といった市民生活の向上にも活用するとしています。
【現在の京都市の宿泊税・1人あたり1泊】
2万円未満:200円
2万~5万円未満:500円
5万円以上:1000円
【改正後の京都市の宿泊税・1人あたり1泊】
6000円未満:200円
6000~2万円未満:400円
2万~5万円未満:1000円
5万~10万円未満:4000円
10万円以上:1万円