知事「鎮圧の背中が見えてきた」山火事発生から5日目 今治市と西条市に災害救助法の適用決定

「鎮圧の背中が見えてきた」
山火事の発生から5日目、依然として消火活動は続いているものの、中村知事はきょうの会議で山火事の現状をこう述べました。懸命な消火活動、そして、待ち望んでいた雨は。今治から中継です、和気さん。
【中継】
はい、私たちは今治市の長沢地区にいます。午後6時になった頃からいよいよ本格的に雨が降り始めました。住民たちにとっては待ち望んだ雨といえそうです。山火事の現場である山の斜面からはまだ何か所で煙が上がっている様子が確認できます。
きょう一日山の様子などを見ていても煙や火の勢いは弱まっているようですが、いまだ鎮圧には至っていません。
こちらの集落でもつい先ほどまで、ヘリと地上から懸命の消火活動が行われていました。
集落の方に話を聞くと、「何とか雨に期待するしかない」と祈るような言葉が聞かれました。
そして、さきほど県の災害対策本部会議が開かれまして会議後、中村知事はインタビューで現状をこのように述べています。
知事:
「まとまった降雨が降りそうな気配があるが、その直前に総力戦で皆さんそれぞれが力を発揮していただいて、鎮圧の背中が見える段階に持ってこれた」
けさ。
一楽泰志記者:
「たった今自衛隊ヘリが到着し、消火活動に向けてダムから水をくみ上げています」
きょうも、早朝から今治市上空ではヘリでの散水作業が行われました。上空からの映像を見てみるときのう午前は、山のあちこちから白く太い“煙の柱”が出ていましたが…けさは、山のところどころからぽつぽつと小さな煙が出ているというような状況に。
これまでの被害面積はおよそ442ヘクタールで、けさ10時の時点から延焼のスピードは弱まっていますが…
小川アナ:
「きのうまでの強風で風にあおられて、山のすそから数十メートル離れた住宅まで火の粉が降り注いだということなんです。ここまで離れていても、火の粉 で住宅火災が発生しています、金属が焼けたような臭いが今も残っています」
きょうも、ところどころでは火がくすぶり、消防による消火活動が続いていて鎮火のめどはたっていません。
避難指示は依然、今治市と西条市のあわせて8地区3848世帯7494人に出されていて、県は継続的に救助を受ける必要があるとして、今治市と西条市に災害救助法の適用を決めました。適用は、西日本豪雨災害以来です。

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