「先生や友人たちをはじめとするお世話になった方々に、深く感謝申し上げます。忘れられない友達を作ることができたと思います」
3月18日に筑波大学附属高校を卒業された悠仁さまは、記者からの問いかけに、充実した3年間をそう振り返られた。卒業式には秋篠宮ご夫妻がご出席。式は正午までに終わったが、悠仁さまが学校を出られたのは午後2時頃だった。
「教室や中庭などで、クラスメートや先生、後輩たちと談笑したり、写真撮影をされていたそうです。2時間以上、名残惜しい『お別れタイム』を過ごされたのでしょう」(皇室記者)
卒業に際し、宮内庁は悠仁さまのバドミントン部での練習風景の写真を公開した。左手にラケットを持ち、スマッシュを打とうとされる躍動感あるショットだ。
「筑附高の先生が撮影したものの中から、悠仁さまご自身で公開する写真を選ばれたそうです。そこは年頃の男子ですから、きっとご自身がいちばん“カッコよく”写っているものを選択されたのでしょう。
ただ、悠仁さまの学校生活の一端が見られる写真だけに、“なぜこのタイミングだったのか”という点には疑問も浮かびます。悠仁さまがバドミントン部を引退されたのはもう10か月ほど前。リアルタイムで悠仁さまのご様子を国民に伝えた方がご成長を見守る形になり、親近感が湧いたでしょう」(前出・皇室記者)
同時に、宮内庁は卒業に合わせた文書を発表した。文化祭やスポーツ大会の思い出、大学受験に臨まれた際の心境や合格時の喜びについて綴られたその文書の主体は、「宮内庁皇嗣職」となっている。
「慣例的に皇嗣職の文書として出されますが、もちろん作成には悠仁さまが大きくかかわられ、こだわりが詰め込まれています。発表前には、秋篠宮ご夫妻にも確認をいただいているでしょう。ただ、これまで悠仁さまの教育に心を砕かれてきた紀子さまの“ご意見”は、そこまで反映されていないと聞いています。母親の助けを借りなくてもいい年齢に、悠仁さまも達せられたということなのでしょう」(別の皇室記者)
4月になれば、悠仁さまのキャンパスライフが始まる。茨城県つくば市にある筑波大学までは、秋篠宮邸からは車で片道約2時間。時間を浪費してしまうのはもちろん、警備や交通の安全面からも「毎日通学」は現実的ではない。
「そこで、宮内庁は水面下で、つくば市内に新たに住居を設けようとしています。市内にいい物件はないか、調査しているそうです。授業やサークル活動で早朝に大学に行ったり、逆に帰宅が深夜になったりすることが予想されるからです。ただゆくゆくは、スケジュールとは無関係に、月曜から金曜までそこで暮らし、週末だけ赤坂御用地の秋篠宮邸に“帰邸”される生活になると目されています」(前出・別の皇室記者)
悠仁さまの姉である佳子さまは、秋篠宮邸分室で生活されている。秋篠宮邸と隣接しているとはいえ、“ひとり暮らし”をされる佳子さまから、悠仁さまはいい点も悪い点もお聞きになっていることだろう。
「いずれ悠仁さまは結婚され、新たな宮家の当主になられます。早い段階で母離れを加速されることは、悠仁さまの将来を見据える上でも重要です」(前出・別の皇室記者)
春は門出の季節なのだ。
※女性セブン2025年4月10日号