愛知県一宮市の民家で東京都の女子高校生(16)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された同市の無職の男(21)が「自宅にあった包丁で刺した」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。刺し傷や切り傷は十数か所に上っていた。
捜査関係者によると、男のスマートフォンから女子高校生の知人に宛てて、女子高校生のアカウントで本人の無事を知らせるメッセージが送られていたことも判明。男は「女子高校生のスマホは捨てた」とも供述しており、県警は、事件の発覚を免れる目的だったとみている。
女子高校生は3月28日、東京駅から愛知県に向かい、男の自宅では、2人で部屋で過ごしていたとみられる。男は「ゲームのことで口論になって刺した」という趣旨の供述をしており、県警は詳しい経緯を調べている。
女子高校生の中学の同級生によると、女子高校生とこの同級生は中学1年の頃にネットゲームで男と知り合い、「いつか愛知に行ってみたいね」と話し合ったことがあった。男が東京まで来て、女子高校生と一緒にボウリングをしたこともあったという。この同級生は「ゲーム上でも2人はよく会話した」と話した。