大阪・関西万博が開幕した13日、5カ国のパビリオンは内装工事などが間に合わず、オープンできなかった。
その一つのインドパビリオンでは、鉄製の足場が組まれ、周囲は柵で仕切られ、立ち入れないようにしてあった。来場者らはスマートフォンなどで撮影しながら「絶賛工事中やな!」と声を上げていた。工事中のパビリオンは今しか見られず、開幕直後の「穴場」になるかもしれない。
インドパビリオンの工事関係者によると、あと数日で完成する見通しだという。来場者の安全確保などのため、開場中は内装の作業に限り、夜間に外装の工事を急ぐ。
インドは当初、独自のパビリオンを整備する予定だったが、日本国際博覧会協会が建設を代行する簡易型に変更していた。複数の関係者によると、業者探しが難航し、着工が大幅に遅れた。工事関係者は「スタートが遅く、商習慣も違うので、苦労するとは思っていた。しかし、想像以上だった。工事が遅れていると言われるのは心外だ。マイナス思考で外国と仕事はできない」と話した。【長沼辰哉、加藤明子】