5日午前2時50分ごろ、兵庫県豊岡市城崎町湯島の城崎温泉にある旅館で、女性から「火が見える」と119番があった。兵庫県豊岡市消防本部や県警によると、火は、約3時間半後にほぼ消し止められたが、旅館の従業員とみられる70歳くらいの男性がけがをして救急搬送された。男性は意識はあるという。旅館の宿泊客約40人は避難し、いずれも無事が確認されたという。
関西電力送配電によると、この火災の影響で周辺では一時停電が発生した。
火元とみられるのは、温泉旅館「千年の湯 権左衛門」で、JR城崎温泉駅近くの温泉街中心部に位置している。
火災を目撃したという周辺の旅館関係者の男性は「炎が高いところまで上がり、火の粉が舞っていた。火が周りにも飛び火するかもしれないと心配だった。怖かった」と話した。