自民党の西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」の展示説明について「歴史の書き換え」とした発言を巡り、ひめゆり同窓会の知念淑子会長(96)は17日、那覇市で開かれた同窓生らが集まる催しで「何を見てそう思ったのか。腹が立って仕方がない。浅はかな人だ。あきれて物が言えない。こんなふうに思っている人がまだいるのか」と憤りをあらわにした。
同窓会は、ひめゆり学徒隊として多くの生徒が動員された沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の同窓生らからなる。催しでは県立首里高の生徒たちが、学徒隊を弔う「ひめゆりの塔の歌」を披露し、同窓生も口ずさんだ。
知念さんは沖縄戦が始まる前の1944年夏、石垣島に帰郷し、石垣で動員された。一高女で仲の良かった学友はひめゆり学徒として動員され、亡くなった。