「絶対に敵をとると誓って家を出てきた」遺族が会見 首都高3人死亡事故の降籏紗京被告(29)初公判 起訴内容を認める

去年5月、首都高速道路でトラックが渋滞の車列に突っ込み、3人が死亡した事故で、トラック運転手の男の初公判が行われました。遺族は「ようやくスタートラインに立った」と話しています。
降籏紗京被告(29)は去年5月、首都高速5号池袋線で渋滞の車列にトラックで突っ込み、3人を死亡させ、3人に重軽傷を負わせたとして過失運転致死傷の罪に問われています。
きょう行われた初公判で、降籏被告は起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、降籏被告が事故の数日前から体調不良だったと指摘。事故当日も風邪薬を服用し、「発熱などして意識が清明でなく、運転操作が遅れることを認識しているにもかかわらず、会社に借金があり、休むと言いたくなく、安易に運転することにした」と指摘しました。
裁判のあと、遺族が記者会見を開きました。
被害者の遺族 「ようやく事故から1年が過ぎて、スタートラインに立ったという気持ちです。けさ、主人のお骨に触れながら、絶対にあなたの敵をとると誓って家を出てきました」
遺族はより刑の重い「危険運転致死傷罪」への訴因変更を求めていましたが、初公判の前に検察から「断念した」と連絡があったということです。

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