【沖縄】沖縄県沖縄市美里で4月21日、米軍属が飼っている大型犬が自宅敷地内から逃げ出し、別の飼い主が散歩させていた小型犬をかみ殺した事件が発生した。沖縄署が大型犬の飼い主らから事情を聴いており、市環境課が飼い犬の管理徹底や近隣住民に対し注意を呼びかけている。
発生翌日に被害側の飼い主から連絡を受けた同課によると、米軍属の飼っている大型犬は土佐犬の雑種で、リードを付けて散歩中だった小型犬に飛びかかったという。沖縄署によると、直後に飼い主が追いかけて大型犬を確保した。
同課は事件を受け、5月15日に発生現場付近の学校などに文書で通知。「過去に県内で闘犬種などに幼児が襲われ、死傷する事件も発生しており、極めて重大な安全上の問題」とし、近隣で不審な犬や係留されていない犬を見かけた際に通報することや、飼い犬の管理徹底を呼びかけている。
現場近くに住む住民は「被害に遭われた家族のことがとても心配。行政や警察からの近隣住民や学校への注意喚起は発生から時間が経過しており、対応が遅い」と話した。(中部報道部・吉川毅)