自民党横浜市連の佐藤茂会長は3日、市内での市連大会後、報道陣の取材に応じ、横浜市長選(7月20日告示、8月3日投開票)について「(候補の)擁立を断念する」と述べた。現職の山中竹春市長支援を含む対応を今後協議するという。
自民は昨年末から現職支援と独自候補擁立の両にらみで検討を続けてきた。今年に入り、自薦、他薦を問わず推薦を受けつける一方、5月下旬には一部議員が現職と面会するなど接近する動きを見せていた。
佐藤氏は擁立断念の理由に、残された時間が少なく、一枚岩になって推せる候補者が見つからないことを挙げた。山中氏は5日に出馬表明する見込みで、佐藤氏は「(出馬表明すれば)有力な候補者だ」と語った。
市連内では現職支援に反発する声も根強いため、混乱が予想されるが、佐藤氏は「自主投票は避ける」と強調した。