監督がセクハラ、賠償提訴 女子サッカー元選手2人

女子サッカーなでしこリーグ2部「ディオッサ出雲FC」に所属していたブラジル人の元選手2人が日本人監督からセクハラを受けたと訴えている問題で、元選手側が9日、精神的損害を被ったなどとしてチームと監督に計約340万円の損害賠償を求めて松江地裁出雲支部に提訴した。
訴状によると、2022年8月~24年8月、試合や練習でミスをした際に監督からポルトガル語で「性器」などを意味する言葉を投げかけられた。2人はうつ状態と診断され、その後退団。現在はいずれも海外のチームに所属している。
2人は提訴後、オンラインでの記者会見で通訳を通じ「他の人が同じ目に遭わないように適切に法律が適用されることを求める」と訴えた。ディオッサ出雲FCの運営法人理事長は取材に「訴状を受け取っておらず、コメントできない」とした。
元選手側は昨年11月に記者会見で被害を訴え、関係者の処分を求めたが、チーム側は今年5月、日本サッカー協会(JFA)が監督に懲罰を科さない決定をしたと発表していた。

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