政府は10日、自衛官の処遇改善を話し合う関係閣僚会議を首相官邸で開いた。任期制ではない一般自衛官の定年について、最高位の「将」から「3曹」までの各階級で2歳ずつ引き上げる方針を了承した。2028~32年の5年間で実施する。「将」とその次の「将補」は現行の60歳から62歳に延びる。
自衛官の定年は階級に応じて段階的に定められており、現在は「3曹」から「1佐」が55~58歳と一般の公務員より早くなっている。こうした事情も踏まえ、昨年12月に決定した基本方針で2歳程度の引き上げ検討を打ち出していた。
石破茂首相は席上、「隊員のニーズを踏まえ、施策の見直しや新たな方策についても引き続き検討し、柔軟に実施してほしい」と指示した。 [時事通信社]