行方不明の男性を救助したとして、愛知県警東海署は、警察犬「リンダ号」(シェパードの雌、7歳)と県警鑑識課の今井淳史巡査部長(40)、山口智章巡査部長(39)を表彰した。リンダはこの道7年のエースで、これまで9人の行方不明者を発見している。
5月21日、愛知県東海市の80代男性の長女から「父親がいなくなった」と110番があった。東海署が警察犬の出動を要請し、リンダは男性のパジャマの匂いを手がかりに捜索。捜索開始から約1時間後、同県知多市内の路上に座り込む男性を発見し、保護した。
警察犬は大量のがれきが置かれた場所で、匂いを手がかりに隠れた警察官を発見させるなどのトレーニングを繰り返す。山口巡査部長は「反復練習で追跡の精度を上げてきた」と振り返る。
5日にあった表彰式で清水恒義署長は「リンダの力で早期に男性を見つけることができた」と活躍をたたえた。鑑識課の2人は「(リンダとの)コミュニケーションを深め、精度をさらに高めたい」と笑顔を見せた。【丘絢太】